見出し画像

高大連携講座・地域連携講座(未来探究講座)1日目(12/13)

こんにちは。探究推進課です。本校では、7月の三者面談期間に続いて、12月の三者面談期間にも高大連携講座・地域連携講座(未来探究講座)を実施しています。

本講座は、中高一貫校としての特色を活かして、附属中学生と高校生が一緒に受講しています。また、「自分たちの学びは自分たちで作る!」として講座の選定を高校の探究推進委員と附属中学校の希望生徒が中心となって行っています。

今回は、第1日目として、令和6年12月13日(金)13:45~14:55に実施した3つの講座についてお伝えします。

12/13に実施した講義

①数学教育法で考える子どものウェルビーイング~どうして算数・数学を勉強するの?~

【講座の概要】
 教育の目標は「ウェルビーイング」にある、と言われていることを知っていますか?
 みなさんがこれまで学んできた算数、そして今数学を熱心に学んでいると思いますが、子どもたちは、どうして学校で算数・数学を学ぶのでしょうか。その先にあるものは何でしょうか。本講義では、数学科教育法の考えを基に「どうして算数・数学を学ぶのか」ということについて追究し、具体的なデータを用いて子どもたちの未来のための算数・数学教育の在り方をみなさんと考えていきます。

講義の様子

【生徒の感想】

  • なぜ数学や算数を学ぶのかというとても深い内容だったが、ウェルビーイングの意味やRME理論などを通して数学や算数を学ぶとは一体どういうことなのか理解できた。僕もこれからはさらに学びのつながりを意識して、“できる”ではなく“使える”ように学んでいきたい。(中1)

  • 今回の講話を聞いて、今日から学習の仕方を振り返ろうと思いました。具体的には、それぞれの教科にある課題の答えの予想を立てたいと思います。1時間、1時間、意味のある学習をしたいと思います。私は正直、数学があまり好きではありませんでしたが、学ぶ意味を分かってから少し好きになりました。(中1)

  • 最近、教師の仕事に興味を持っていたから、この講座を受けてみた。今、社会の形が変わってきて学び方が変わってきているから、教師に求められているものも大きくなっていると分かった。今日で教師への興味がまた高まった。(中3)

  • 今回の講座を通して、数学を学ぶことの意味や、これからの教育の大切さについて知ることが出来、とても有意義な時間になりました。数学を勉強する理由は、1つではなくたくさんの理由からあり、それを生徒に伝えてく教師という役割はとても大切だなと感じました。今回教えていただいたことをこれからの学習で意識しながら取り組んで行きたいなと思います。(高1)

  • 数学においても、数学以外の分野でも、思考の背景にあるものが何かを明確化することが大切だとわかりました。数学的な思考においては、実生活で活用できるような柔軟性を持った思考の形成が重要だと実感しました。そのためには、学問の壁を越えて今まで学んできたこと、これから学んでいくこととの関連性を意識しなければならないと思いました。(高1)

②幸福の経済学

【講座の概要】

 「幸福の経済学」と呼ばれる領域の議論を紹介します。経済理論研究の成果も踏まえながら、その場でアンケートを取り、その結果を踏まえて主観的な幸福感と様々な価値観、生活習慣などとの相関を検討します。どうすれば幸せになるかがわかります。

講義の様子

【生徒の感想】

  • 経済学が、今まで理系の人がやるような科学的なものだと思っていたが、意外に自分が好きな哲学や道徳的なものだったことを初めて知った。幸福な人はどのようなものなのかを統計で実際にやりながらできて、興味が湧いた。(中1)

  • この講座でやってみたアンケートが行動経済学にもとづく不幸な人、幸福な人の結果とだいたい当てはまっていることにとても興味が湧きました。(中1)

  • 経済学に対しての考え方が変わった。お金に関しての知識を養うだけじゃなく、社会の幸福を研究する学問だと初めて知った。(高1)

  • 経済学は数学的な要素や物事を合理的に考えることが重要だと考えていた。しかし社会全体が幸せになるための哲学だと知り意外と親しみやすい学問だと感じた。(高1)

③未来の自分を見つけるヒント~進路選びと大学生活のリアル~

 講師の先生は、本校で中高と学んだ卒業生です。当日は、中高時代の資料を示しながら、当時どのように考えていたのか、どのように進路を選択してきたのか、お話しいただくとともに、大学の先生方の講義では聞くことができない大学生・大学院生の生活や、学生団体を立ち上げた経緯・活動内容についても話してくださいました。高校で聞いた高大連携講座がきっかけとなって、現在、都市計画に関する研究をされていると伺い、当時から高大連携講座を担当してきた教員として、とてもうれしく感じました。

【講座の概要】

 「進路ってどう考えたらいいんだろう?」そんな疑問に応える講演です。附中から高校、大学、大学院へ進む中で、どのように進路を考え、選択してきたのかを実体験を交えながらお話しします。さらに、大学や大学院での生活や学び、取り組みを通じて得たことについても触れ、大学生活のリアルをお届けします。中学生・高校生のみなさんが進路や未来を考える手助けになれば幸いです。

講義の様子

【生徒の感想】

  • 将来なりたいものがぼんやりとしか決まっていなくて、残り僅かな学生時代のうちに決めきれるかな、計画ちゃんと建てられるかな、と将来に対して恐怖を感じることが結構ありました。ですが、今回の講座で「やりたいことをやる!」という純粋な心意気で案外将来なんとかなるんだ、と安心しました。将来に対する希望が見えました。この講座を受けることができて本当に良かったです。(中2)

  • 大学、大学院について調べただけでは分からないようなことも知ることができて良かった。高校から大学、大学から大学院に行く流れや、時間割や研究室について詳しく知ることができてよかった。苦手は早めになくしたほうが良いと分かったので、これまで以上に苦手科目の勉強を頑張ろうと思った。(中3)

  • 今回の講座で、将来の進路選びには今までの経験が役立ってくることが分かりました。自分が何をしたいのかを考えながら色々なことに挑戦し、多くの経験をしていきたいなと思いました。自分の苦手教科を理解し、苦手教科を克服できるように日々の勉強を頑張っていきたいです。(高1)

  • 今の自分はやりたいことも明確化していないし苦手な科目の勉強から逃げようとしているので失敗しても許されて何度でも挑戦できる生徒という今だからこそもっと勉強を頑張ろうと思った。またオープンキャンパスや夢ナビを使って情報収集をし、自分の興味のあることと結びつけながら将来について考えていきたい。(高1)