【本校初!】パテントコンテスト優秀賞受賞
岩手県立一関第一高校探究推進課です。一昨日、うれしいニュースが飛び込んできたので報告します。
本校で発明講座を受講する高校生が、自分で考えた発明提案を発明提案書にまとめ、「パテントコンテスト」(主催:文部科学省、特許庁、日本弁理士会、独立行政法人工業所有権情報・研修館(INPIT))に応募したところ、うち1名が「優秀賞」を受賞しました。
【リンク】
令和6年度パテントコンテスト選考結果
「パテントコンテスト」ってどんなコンテスト?
皆さんは「パテント」という言葉聞いたことがありますか?
普段の生活ではなかなか聞きなれない言葉ですが、「特許」という意味があります。「パテントコンテスト」は、高校生、高等専門学校生及び大学生が、自ら考え出した発明を応募するもので、入賞した作品は、特許などの知的財産権の取得や保護に関する専門家である弁理士の指導のもと、特許庁への出願から特許権または意匠権取得までの手続を実体験できるコンテストです。
そのコンテストで、本校生徒が初めて「優秀賞(特許出願支援対象)」に選ばれました!!これまで受賞しているのは、工業高校や高等専門学校(高専)、大学が中心で、普通高校が受賞する事例は非常に少ないです。
発明講座「初めての発明にチャレンジ」
本校では、令和3年度より一関工業高等専門学校と連携して「初めての発明にチャレンジ」という発明講座を開講してきました。
今年度参加しているのは附属中学生5人と高校生2人です。6月から9月まで毎月1回放課後に集まって、講師の貝原先生やTAの学生と、自分の考えている発明内容について対話しながら内容を具体化し、ブラッシュアップしてきました。今年度の活動については、本校のSSHサイトに記載していますので、ぜひご覧ください。
発明講座の様子を見ていると、発明提案を行う流れ(過程)が、中高で行っている探究活動と整合性が高いと思います(ほぼ同じように見えます)。授業とは違う形で探究のサイクル(というよりスパイラル)が回っている感じがします。
発明提案を行う流れ(過程)
「もっと○○だったらいいのに」というような身近にある不便さなどに気づく(課題発見)。
どんな時に不便だと感じるのか、なぜ不便なのかなど分析して、発明する方向性を定める(リサーチクエスチョンの設定)。
これまでにどのような視点で発明されているのか等、過去の文献で調べる(先行研究調査)。
他の発明にはない新規性のある(オリジナルな)発明方法を考える(仮説の設定)。
考えた発明方法をもとに試作し、実験を行う(検証実験)。
実験結果をまとめ、現在使用されている道具や、他の発明内容と比較し、自分の発明の優れている点をまとめ、優位性を示す(結果と考察)。
新たな課題が見つかれば(課題の再発見)、再びリサーチクエスチョンの設定する。
パテントコンテストは高校生以上が対象のため、中学生は応募することはできませんが、参加している中学生や高校生はそれぞれがすごく面白いアイデアをたくさん持っています。来年度にはさらにより良い発明提案ができると思います。ぜひ、これからも粘り強く取り組んでいきましょう。